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2011年12月12日月曜日

鎮火報 日明恩

これまであまり描かれることのなかった消防士の活動と日常をリアルに取り上げた物語であると同時に、ひとりの新人消防士が消防の現場での困難さ、理不尽さを経験し成長していく姿を彼目線で描いた物語になっている。
加えて、いろんな要素が盛り込まれていてそれぞれが楽しめるものになっている作品だ。

2011年11月3日木曜日

謎解きはディナーのあとで 東川篤哉

大富豪の令嬢が所轄の刑事となり殺人事件に遭遇するも、そのお嬢様の運転手兼執事の名探偵並みの推理力で事件の真相を解明していく。

2011年4月に本屋大賞を受賞した作品で、謎解き以上にお嬢様と執事のやりとりがおもしろい(?)モノになっている。

2011年10月2日日曜日

巨人たちの星 ジェイムズ・P・ホーガン

『星を継ぐもの』、『ガニメデの優しい巨人』に次ぐシリーズ第3弾だ。

前作で地球を飛び立ったシャピアロン号

自分たちが地球人類に対して過去に行った行為に後ろめたさと後悔を感じ、仲間がいると思われる星へ確証もなく旅立つ。

しかし彼方のその星からはシャピアロン号を迎えるメッセージが・・・

2011年9月10日土曜日

ガニメデの優しい巨人 ジェイムズ・P・ホーガン

前作『星を継ぐもの』で人類がどこからやってきたのかをあっと驚く展開で解きほぐして来た著者が、更にその歩みを進め、人類がなぜ誕生したのか、というところまで踏み込んで描かれたのが本作である。

2011年9月8日木曜日

星を継ぐもの ジェイムズ・P・ホーガン

実はこの小説、かなり昔、まだおぼこい学生だった頃に1度読んだことがある。
その頃マイブームだったと思われるSFや伝奇モノのひとつとして読んだのだと思う。
それからずっと、イイ印象を持ってずっと記憶にとどまっていたのだから、きっと当時の自分も面白く読んだのだと思う。

ただ、今回読んでみて当時読んでうっすら覚えていた内容の印象とは違っていたのは単なる記憶違いなのだろうか。

2011年6月5日日曜日

犯罪小説家 雫井脩介

デビュー作でミステリー系の新人賞を受賞し、3年後の5作目『凍て鶴』が日本クライム文学賞を受賞した新進作家の待居涼司。
その『凍て鶴』に映画化の話が持ち上がり、監督・脚本に選ばれたのが、天才的な嗅覚で物事の本質を独自の視点で切っていく人気脚本家の小野川充。
この二人の才能がぶつかりお互いがインスパイアされ素晴らしい作品が出来ると思われたのだが・・・

2011年4月18日月曜日

サクリファイス 近藤史恵

何年か前、深夜のテレビでツール・ド・フランスのダイジェスト版が放送されていたのを見て面白くてハマった覚えがある。ちょうどランス・アームストロングが連覇してた頃だ。
チームがあってそこに何人も所属しておりスプリントレースや山岳レース、タイムアタックなどいくつものステージを戦って総合優勝を狙う。
見始めたときにはルールも何もわからず、車列が一列になって走っていて違うチームなのに前に行かせたり行かせてもらったりしていることが不思議でしかたなかった。しばらく見ているとそれなりに彼らがチームプレイで走っていることに気付く。レース展開によっては彼らの中からステージ優勝する者が出てくるかもしれないが、彼らの仕事はチームの中のエースを勝たせることなのだ。だから彼らアシストは時に集団のペースを乱したり集団をひっぱったり、エースが勝つために自らを犠牲(サクリファイス)にするのだ。
そうしたアシストたちの集団の中の駆け引きがわかってくるとより一層レースを楽しんでみられるようになる。

この『サクリファイス』は日本のチームに所属しアシストとして走っている白石誓(しらいしちかう)からみたチーム内の人間模様とそこで起きる事件を描いた作品である。

2011年3月6日日曜日

シンセミア 阿部和重

すごい小説だと思う。
文庫本で全4巻。その長さもかなりのものでそれはそれで読む側に身構えさせるだけのものはある。
でも大長編の物語なんて世の中には数えきれないくらいあるのでそのことだけでこの作品がすごいってことには決してならない。
この本のすごいところは、読んでいて自分がこの小説のどこに惹かれるのかまったくもってわからないにもかかわらず読み出したらどんどん引き込まれて止まらなくなってしまうところなのだ。
まぁあくまで個人的見解だけれど・・・

2011年2月27日日曜日

砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない 桜庭一樹

ひどく悲惨な話だ。
どこかの紹介欄には暗黒青春ミステリなどと書かれてあったが、確かにこの内容は暗黒と銘打つだけあって陰惨な結末を迎える物語になっている。