ページ

2011年3月27日日曜日

タッポーチョ太平洋の奇跡 ドン・ジョーンズ

大場栄陸軍大尉
1944年2月、歩兵第18連隊衛生隊長としてサイパン島へ転出。その年の6月にアメリカ軍がサイパン島へ上陸、サイパン島守備隊の第43師団が全滅した後も生き残った兵を率いてタッポーチョ山を拠点にアメリカ軍に抗戦し続けた。そして日本の敗戦が決まった後も山を下りず、1945年11月27日に天羽少将による正式な降伏命令書を受け、12月1日に47名の兵士と共にアメリカ軍に投降した。

この本は、その大場大尉がアメリカ軍に投降するまで、常に死と隣り合わせのギリギリの状況が続いたジャングルの中で何のために戦うのか苦悩しながらも生き抜いた日々を描いたものである。


2011年3月16日水曜日

ダンシング・ヴァニティ 筒井康隆

やってくれるよ、まったく!!!

筒井康隆、齢77の超実験的小説『ダンシング・ヴァニティ』
読み始めて戸惑い、どこに連れて行かれるのか皆目見当もつかず、読み進むうちに混乱し、読み終わる頃にはすっかり憔悴してしまう問題作。

四畳半神話大系 森見登美彦

「太陽の塔」に続く森見登美彦の二作目の長編である。

四つの物語に分けてはいるもののこれはIFの物語で、主人公の”私”が選択するものによって起きる出来事を描いている、いわゆるパラレルワールドものといえる。

四つの話の中には同じような設定、セリフなどを微妙にズラして入れ込んであって、それがそれぞれの話に関わってくる。
膨大な言葉のボキャブラリーとその言葉による伏線張りまくりで独特の森見ワールドが展開される。

2011年3月13日日曜日

太陽の塔黄金の顔展 EXPO'70パビリオン



今年は岡本太郎生誕100年にあたる。
それを記念して太陽の塔の初代「黄金の顔」(1970年の大阪万博開催時から1992年の大改修まで)が展示されるというので万博記念公園にあるEXPO'70パビリオンに出かけてきた。


2011年3月6日日曜日

シンセミア 阿部和重

すごい小説だと思う。
文庫本で全4巻。その長さもかなりのものでそれはそれで読む側に身構えさせるだけのものはある。
でも大長編の物語なんて世の中には数えきれないくらいあるのでそのことだけでこの作品がすごいってことには決してならない。
この本のすごいところは、読んでいて自分がこの小説のどこに惹かれるのかまったくもってわからないにもかかわらず読み出したらどんどん引き込まれて止まらなくなってしまうところなのだ。
まぁあくまで個人的見解だけれど・・・

2011年3月4日金曜日

東京島 桐野夏生

もともと桐野夏生はちょっと苦手な作家だった。
あくまで個人的感想だが、どうも「女の性」というものが全面に出過ぎていて、読み進んでいくにつれ男の私にはなにか落ち着かないような重苦しい気分になってしまう理由からだった。

そんな避け続けてきた桐野夏生が書いた『東京島』を勇気(?)を出して読んでみたのだが、なんだかもやもやとした違和感が最初から最後まで拭いきれないまま読み終わってしまった。

2011年3月3日木曜日

警官の紋章 佐々木譲

北海道警シリーズ第3弾
一作目の『笑う警官』で起きた一連の事件によるダメージがまだ抜け切っていない北海道警に再び悪夢が!って感じ。




2011年3月1日火曜日

ねにもつタイプ 岸本佐知子

少し前に読み終わったので一つ一つの細かい内容まで覚えていないのでどこがどうだったかを書き記すのは難しいのだが、朧気ながらも残る記憶をひっぱり出してみることに。