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2011年3月13日日曜日

太陽の塔黄金の顔展 EXPO'70パビリオン



今年は岡本太郎生誕100年にあたる。
それを記念して太陽の塔の初代「黄金の顔」(1970年の大阪万博開催時から1992年の大改修まで)が展示されるというので万博記念公園にあるEXPO'70パビリオンに出かけてきた。







EXPO'70パビリオン












このパビリオンの開館1周年も記念しており大阪万博の思い出の品も同時展示されていた。




















































各パビリオンのホステスのユニフォーム。
今見ても古さを感じない。






 
閉会の際に書かれた各国パビリオンのホステスの色紙。





日本万国博覧会 施設の鍵


これは1970年3月11日、完工引き渡し式典にて博覧会々長に手渡された岡本太郎製作の「日本万国博覧会 施設の鍵」。

いかにも岡本太郎の作りそうな鍵だ。
1mくらいの大きさがある。

















当時のポスター。
これらも今見ても全く古さを感じられない。
流行が一回りしたのか・・・
それにしてもカッコいいデザインだと思う。


























もともとこの建物は当時、日本鉄鋼連盟が作った鉄鋼館だったもので万博の現存する唯一の建物らしい。

中にあった円形劇場をそのまま残している。

壁にあるのは当時日本館の中にあった原子力の二面性を表す「原子の塔」の中に飾られていた西陣織のタペストリーで左が「よろこびの塔」、右が「かなしみの塔」。
原爆によって被爆した日本人の悲しみと平和への願いが込められ、科学と人間のより豊かな未来を訴えるつづれ織り、ということらしい。


















そしてこれが開催当時から「太陽の塔」につけられていた「黄金の顔」。

「太陽の塔」には3つの顔があり、この「黄金の顔」は「未来」を表しているらしい。
直径は10mを超え、そばにいる人が小さく見える。


ちなみにお腹にある顔が「現在」を表し、背中にある黒い顔が「過去」を表している。




それにしてもこのころの日本のエネルギーはすごいものがあったようだ。
みんなでなにかでかいことをやってやるぞ、という意気込みが感じられる。

参加しているメンバーもそうそうたる面々で、プロデューサーに、丹下健三・岡本太郎・黒川記章・磯崎新・上田篤・菊竹清訓・千葉和彦・川添登・前川國男・小松左京
アーティストに、横尾忠則・イサムノグチ・草間弥生・四谷シモン・ジョアンミロ・フランソワバシェ。
デザイナーに、福田繁男・亀倉雄策・石岡瑛子・大高猛・永井一正・コシノジュンコ・森英恵
映像に、勅使河原宏・市川崑・松山善三・恩地日出夫・谷川俊太郎・円谷英二・松本俊夫・阿部公房
音楽・音響に、黛敏郎・団伊玖磨・一柳慧・伊福部昭・武満徹・高橋悠治・カールハインツシュトックハウゼン
とまるでオールスターキャストだ。

デザインや技術も今と比べてもホントに遜色ないものばかりでびっくりしてしまう。
40年以上前に、もうすでにLANの技術や携帯電話、電動自転車・電気自動車等々が使われていたのだ。

このものすごいエネルギーのイベントはそれが終わってもなお、こうして「太陽の塔」という奇妙かつ壮大な遺産を残している。


会場の壁に投影されている映像の中に小学六年生の詩があった。


万国博ももうおわった
私たちに
いろいろなことを
おしえてくれた
それに
いろんな人と
しりあった
ことばはつうじなくても
かおさえあえば
えがおが
うまれる


心が通じれば、笑顔があれば憎しみは生まれない。
万博のテーマ『人類の進歩と調和』
科学や文明はいくら進歩しても人間として他者を思う心、理解し合う気持ちは変わらない。
進歩するもの、そして人と人との調和。
万博当時も現在も、そして未来もずっとこのテーマを忘れず歩んでほしいと思う。

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